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 インフルエンザ予防が変わる

  インフルエンザの流行がピークを迎え、厚生労働省の発表では、2月8日から14日の1週間に
  おける全国の推計患者数は約205万人に達しました。

  これだけ毎年同じように流行するインフルエンザに対して、罹ってから対処するから、罹らない
  ようにする予防の方向へ注目が集まっています。


  その中で広く普及してきたのが「インフルエンザワクチン」です。
  平成25年度のデータになりますが、実際に1,620万人以上の人がインフルエンザワクチンを
  予防接種しています。

  但し、現在のインフルエンザワクチンは、あくまでも重症化を防ぐことが目的で、感染は防ぐこと
  ができません。

  また、その年に流行しそうなウイルスの型を予測してワクチンを作りますが、予測がはずれると
  効果が出ません。


  そこで、今開発が進んでおり注目されているのが「鼻ワクチン」です。
  従来の注射するタイプと違い、鼻に噴霧する方法でワクチンを鼻や喉の粘膜から取り込みます。

  これによって、粘膜に抗体ができるため、ウイルスが鼻や喉の粘膜に感染しようとすると、抗体
  がブロックするという作用が期待できます。
  感染する前段階でブロックできるため、感染そのものを防ぐというものです。

  また、粘膜にできる抗体はウイルスをブロックする能力が高いと考えられており、そのため、
  ウイルスの型が違っても効果が期待できる可能性があります。


  この鼻ワクチンは、10年前にアメリカで承認され、欧州では2年前に承認されていますが、まだ
  日本では承認されていません。
  そのため、一部の医療機関で接種できるのは、輸入されたワクチンになります。


  国内では、現在3つの鼻ワクチンが開発中です。
  それぞれ原材料としてウイルスの使い方が違っており、効果に特徴がありますので、承認された
  際には注意が必要です。
  3つの中でも、アストラゼネカの開発が一番進んでおり、17年度にも発売される見通しで、欧米
  ではすでに販売されています。


  今後鼻ワクチンが登場してくれば、毎年のインフルエンザの流行に恐れる必要がなくなるかも
  しれません。

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