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2017年3月

 天然成分で体臭ケア

  前回は、桜の葉の香り成分「クマリン」の効果についてでした。
  今回は、バラの香り成分「ゲラニオール」についてです。


  「ゲラニオール」は、バラの花弁から抽出したローズオイル(精油)の主成分で、抗菌、保湿作用、
  抗不安などの働きがあります。

  香りともにその働きを利用して、ローズオイルが香水やアロマテラピー、サプリメントなど多くの
  ものに利用されています。


  バラの生産地として有名なブルガリアでは、「ローズオイル」や、バラのエキスを水に混ぜた「ロー
  ズウォーター」を昔から民間薬として利用されています。
  肌の調子が悪いときは肌に塗り、お腹の調子が悪いときは飲むなどしているそうです


  ゲラニオールはサプリメントなどで体内に取り入れると吸収されて、汗腺から汗と一緒に放出され、
  体からバラの匂いがするようになるそうです。
  さらに抗菌作用によって、細菌の繁殖も抑えられ、体臭ケアに役立ちます。


  他にもローズオイルには次の効果があります。

  ・アロマテラピー効果でストレスや緊張をやわらげ、心をリラックスさせます。
  ・女性ホルモンの一種のエストロゲンの分泌を助けるため、ホルモンのバランスを整えます。
  ・美肌効果、免疫力の向上など様々


  世界でもっとも香りが良いローズオイルを抽出できるのは、ブルガリアの「ダマスクローズ」とい
  われています。
  ブルガリアのダマスクローズは、甘く優雅な香りだそうで、バラの女王とも呼ばれております。
  但し、非常に高価なようです。


  現在、汗の臭いや体臭を防ぐデオドラント製品がたくさん販売されていますが、アロマ効果もある、
  天然成分のデオドラントを使用してみるのも良さそうです。

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 桜餅の香りにも効能

  前回は、柿の葉の効能についてでしたが、今回は葉続きで、「桜の葉」についてです。

  “桜餅”に巻かれている、あの葉っぱです。


  桜餅に使われる桜の葉は「ソメイヨシノ」の葉ではなく、関東以南に生育する「大島桜」が使われ
  ています。

  現在使われている葉のほとんどが、伊豆半島の松崎町で栽培され、全国に出荷されているようです。


  桜餅の葉っぱは塩漬けにされたものです。塩漬けすることによって発酵し、酵素の作用によって、
  あの桜の葉特有の香り成分「クマリン」が生じます。


  クマリンは、抗酸化物質のポリフェノール・フェノール酸系に分類される香り成分です。
  香料の原料や医薬品にも使われています。

  クマリンには次のような効果があるとされています。

   ・抗菌作用
   ・血流を良くする作用(むくみの改善、代謝向上)
   ・更年期障害の改善(エストロゲン様ホルモン作用)
   ・抗血液凝固作用

  ただし、クマリンには肝毒性があることが分かっておりますので、食べすぎはよくありません。


  桜餅の老舗には、「桜の香りをお餅にうつし、香りを楽しむためのもの(乾燥を防ぐ役割も)」で
  あって、食べずに剥がしてくださいというところもあるようです。
  もちろん、食べても問題はないということが前提です。

  実際、塩漬けによって生じるクマリンの量はわずかなようです。


  東京では、向島の長命寺の桜餅が有名で、関西では道明寺です。

  長命寺で売り出されたのが、江戸時代の享保とされています。

  間もなく桜の季節ですから、江戸時代に生まれたクマリンの香りを楽しみながら、桜餅を食べて
  みてはいかがですか。

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 柿の葉茶で病気予防

  病気に対する予防はいろいろありますが、体に一番良いのは、やはり自身の免疫力を上げること
  ですね。

  免疫力を上げる飲食物はたくさんありますが、やはり天然のものが体に優しいと思います。


  今回のその中の一つ、「柿の葉茶」を紹介します。


  柿は昔からいろいろな部分が民間薬として使われてきました。
  その中でも葉の部分、特に若葉には、ビタミンCの含有量がずば抜けて多いことで知られてい
  ます。

  その含有量は、100g中に1,000mgです。

  同じ100gで比較すると、パセリは200mg、レモンは90mg、トマトは20mgですので、
  レモンの約10倍、トマトと比べると、なんと50倍の含有量になります。
  ちなみに、緑茶100g中の含有量は110mgです。


  ビタミンCの効用は、

   ・ウイルス感染に対する免疫力を強くするから、風邪などの予防になる。
   ・血管を強化、止血作用。
   ・コラーゲン生成に関係し、皮膚を滑らかに、骨を丈夫にする。
   ・コレステロール値の改善
   ・アレルギー体質の改善

  など、たくさんの効用があるとされています。


  特筆すべきは、この柿の葉のビタミンCが熱に強いということです。

  通常ビタミンCは熱に弱いのですが、柿の葉のビタミンCは、比較的熱に強いプロビタミンC
  の形で含まれているので、柿の葉茶などの熱を加える利用法でも効果が落ちません。

  そのため、体内に効率的に吸収できる利点もあります。

  また、サプリメントなどのビタミン剤は大量摂取すると、副作用の心配がありますが、柿の葉
  のものは、天然のビタミンCなので、副作用がありません。


  ビタミンCは、さまざまな病気の治療に効果があり、あらゆる病気予防の基礎となるものとい
  われています。


  さらに柿の葉茶は、血圧低下作用や花粉症予防にもなるといわれています。
 

  柿の葉茶は、おすすめのお茶です。

                       2017317142942.pngのサムネイル画像柿の葉寿司

 抗生物質を使いすぎ

  厚生労働省は、軽い風邪や下痢の症状に抗生物質(抗菌薬)の使用を控えるよう、医師の診断
  手順などを示した手引書をまとめたということです。

  これは、近年問題となっている抗生物質が効かない「薬剤耐性菌」が増加していることが背景
  にあります。
  不適切に抗生物質を繰り返し処方されることで耐性菌が出現し、そのうち有効な抗生物質がな
  くなってしまうと危惧されています。


  手引書では、「一般的な風邪には投与を行わないことを推奨する」というようなことが書かれ
  ているようです。

  抗生物質はあくまでも細菌をやっつけるための薬です。
  風邪の原因はウイルスであり、ウイルスに抗生物質は効かないということは昔から知られてい
  るはずなのですが、それだけ抗生物質を処方しすぎる医師が多いということなのかも知れません。


  ウイルスが体内で増殖するのを抑えてくれるのは、抗ウイルス薬です。

  タミフルやリレンザが、インフルエンザウイルスに対する抗ウイルス薬になりますが、一般的
  な風邪に対する抗ウイルス薬は現時点でないようです。


  風邪で病院に行った際、「抗生物質も出してておきますね」と言われたら、何のための抗生物
  質なのか確認するぐらい、患者側も意識した方がいいかもしれません。


  また、細菌による感染症は抗生物質で治療できるかもしれませんが、目的の細菌だけでなく、
  他の必要な細菌まで少なからず殺してしまいます。

  いろいろな目的で抗生物質を出されることがありますが、それを繰り返していると、本来人間
  の体に備わっている免疫力がどんどん弱まってしまいます。
  そうなると、他の病気にもなってしまい、悪循環に陥ります。


  抗生物質はできるだけ服用せず、自分の体の免疫力で治すようにしましょう。

  抗生物質より、ハチミツの方が細菌やウイルスをやっつける力があって、体にも良いと聞いた
  ことがあります。

  また、ヨーロッパの方では、風邪をひいたときには、温かいワインに生姜をしぼって入れて飲
  むと聞いたこともあります。

  試してみる価値がありそうです。

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 「消毒」「殺菌」「滅菌」「除菌」「抗菌」

  日本人は他の国と比べて清潔好きといわれております。そのため、多岐にわたる抗菌加工製品が
  市場に多く出回ってあふれています。

  同様に、「抗菌」、「殺菌」、「除菌」などの言葉もたくさん使われてあふれています。
  これらは同じような意味合いで使われていますが、実は少しずつ意味が違います。


  「抗菌」は、細菌を殺したり減らしたりする能力はなく、細菌の増殖を抑制することを意味しま
  す。経済産業省の定義では、対象は細菌のみとされています。


  「殺菌」は、細菌やウイルスなどの微生物を死滅させることを意味します。
   ただし、死滅させる対象や程度については定義されていません。


  「滅菌」は、すべての微生物を完全に死滅させることを意味し、前述の「殺菌」より、“すべて”
  のと“完全”にというところで徹底した厳しい対応になります。


  「除菌」は、ある物質または限られた空間から増殖可能な菌を除去することを意味します。
  対象となる範囲を限定することと、必ずしも微生物を殺すとは限らないことがポイントです。


  「消毒」は、生体やモノに付着している病原性のある微生物を、害のない程度まで死滅させる、
  または除去するなどして、感染力を失わせ毒性を無力化することを意味します。


  この中で「殺菌」は、薬事法の関係で使用できるものに制限があり、薬事法の対象となる消毒薬
  などの「医薬品」や薬用石けんなどの「医薬部外品」で使うことができる表現です。
  洗剤や漂白剤などの「雑貨品」には使用できません。(日本石鹸洗剤工業会より)

  逆をいえば、洗剤などに「殺菌」の効果があっても薬事法の関係で、「除菌」という表現にとど
  めていることもあり得ます。


  「消毒」という表現も薬事法の用語です。毒性を無力化するという意味では殺菌と同じですが、
  消毒の手段は殺菌以外にもあるということで、使い分けがされているようです。

  雑貨品の塩素系漂白剤などを使って「消毒する」という表現が使われていることがありますが、
  実際効果があっても、本来その表現は薬事法の関係で使用できません。

  一般的な消費者は、こういったズレをあまり気にしていないかもしれませんが、前述の用語の
  それぞれの違いを知っておく必要はあるかもしれません。

  電話消毒薬は「医薬品」です。

                            201733132330.pngのサムネイル画像

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