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 結核菌仲間の感染症

  抗酸菌という細菌がいます。
  現在150種類以上が確認されており、結核菌もその中の1種類です。

  この抗酸菌のうち結核菌とライ菌以外を非結核性抗酸菌と呼ばれ、これによって引き起こされる
  「非結核性肺抗酸菌症」という呼吸器系の感染症の患者が急増しているそうです。

  慶応義塾大学の調査によると、2014年の患者数が2007年と比較して2.6倍に増えており、
  推定で10万人当たり14.7人に上っているということです。


  非結核性抗酸菌は自然環境に普通に存在し、水や土、水道や貯水槽、家畜などの動物の体内
  に広く生息しています。それを吸入することにより感染するといわれています。

  人から人へは感染しないとされており、感染力が強い結核菌のように結核病棟などへ隔離される
  ことはありません。


  非結核性抗酸菌の中で人の感染症の原因となるのは20菌種程度で、そのうち8割程度がMAC
  菌と呼ばれる菌です。
  結核菌の仲間であるため、顕微鏡で見ると結核菌にそっくりに見えるそうですが、性質はまったく
  違います。

  非結核性肺抗酸菌症のうち、このMAC菌が原因となるものを「肺MAC症」といいます。
  数年から10年以上かけてゆっくり進行することが多く、結核のように急速に進行することはほと
  んどないようです。

  その代わり、治療に時間がかかります。
  結核は基本的に薬を約6ヶ月間飲めば完治しますが、肺MAC症の場合は、3剤の薬を少なくとも
  1年半ほど飲む必要があります。4~5年間ぐらい飲む必要があり場合もあるようです。
  それだけ治療に時間を要しますから大変な病気です。

  肺MAC症について、感染経路や潜伏期間など正確に判っていないことが多く、患者には中高年
  の女性に多い傾向がありますが、その理由も判っていません。


  抗酸菌は自然環境であらゆるところに生息し、また抗酸菌症の感染経路などが判明していない
  ため、予防対策が難しいと思われます。
  しかしどのような病気に対しても同じですが、確かなことは身体の免疫力を高めることです。

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