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 優れた抗菌作用をもつ雑草

  暖かい日が続き、雑草がどんどん伸びる季節になりました。
 (実は、雑草という名の草は無いそうで、すべての草に名前が付いているそうです)

  その中には、土の中にどんどん根を張り巡らし、あちこちから顔を出すやっかいなドクダミが
  あります。

  じつは、このやっかいと思われた雑草は、優れた薬効を持ち、古くから民間治療薬として活躍
  してきました。

  効能が多岐にわたることから、「十薬」とも呼ばれます。


  ドクダミの葉には独特の香りがあり、この香りのもととなっているのは、「デカノイルアセト
  アルデヒト」という物質で、強い抗菌作用や抗カビ作用をもっています。

  黄色ブドウ球菌や肺炎球菌、はくせん菌などの細菌や、ウイルスにも効果があるとされていま
  す。


  はくせん菌が原因である水虫の患部に、ドクダミの葉を擦り込むと、水虫菌(足はくせん)の
  発育を阻止する効果があるとされています。

  化膿性の傷やおできには、葉を患部に貼ることで、膿を吸い出し、腫れが引くそうです。


  他にもミネラルやカリウムも多く含み、薬用効果の高いことが証明されています。

  またドクダミ茶は、利尿作用や便通改善、高血圧の予防に良いとされています。


  江戸時代に著された「大和本草」には、「十薬を馬に用いると、十種の薬の効き目があるゆえ、
  十薬という」と書かれているそうです。

  それだけ、昔から万能薬として活用されたのですね。

  ドクダミというネーミングは、あの臭いのせいで毒が入っているのではないかということから
  ついたそうで、せっかくの万能薬なのに、何だかかわいそうな気がします。

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