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 キッチン周りの除菌実験

  東京都福祉保健局では、「くらしに役立つ食品衛生情報」を発信しています。
  前回は、食中毒の実験でO157に対する加熱実験でした。

  他にも面白い実験をしていて、洗浄・殺菌に関する実験を公開しています。


  一つ目の実験は、台所回り8箇所の細菌数検査をしています。
  検査している細菌は雑菌と、黄色ブドウ球菌です。

  摂取した場所は、フキン、食器洗い用スポンジ、まな板、水道カラン、包丁、冷蔵庫の野菜室の底、
  シンク、ペットを触ったあとの手の8箇所です。


  この中で、もっとも細菌が多かったのが食器洗い用スポンジでした。他の箇所に比べて異常に多く
  の細菌が検出されています。黄色ブドウ球菌も検出されています。洗剤を付けて使いますので清潔
  そうですが意外でした。

  フキンやまな板も細菌数が多くなっていました。その他は少し細菌が認められるぐらいでした。

  食器洗い用スポンジ以外で黄色ブドウ球菌が検出されたのは、冷蔵庫の野菜室の横とシンクだけの
  ようです。

  一見清潔に思えても、いろいろな所に細菌が付着していることが分かります。

 

  次にフキンの除菌実験があります。

  ただの水洗いではフキンの細菌は落とせませんので、いくつかの方法で実験しています。

  まず、熱いお湯を浸した実験では、70℃と90℃共に一瞬で除菌されています。
  塩素系の漂白剤でも同様の結果となっています。

  酸素系漂白剤では5分程度、70%アルコールでは1分程度の時間が掛かっています。
  酸素系漂白剤の除菌力は弱そうですから、洗濯の際の色柄物用の酸素系漂白剤も同様に長く付けて
  おかないと効果が低いかもしれません。


  先程の食器洗い用スポンジなどは、熱湯消毒が有効そうです。塩素系漂白剤が使えないものも熱湯
  消毒が良さそうですね。


  ちなみに、汚れが付いていると殺菌効果が落ちるため、まずは洗剤でよく洗って汚れを落としてお
  ことが必要ということです。
 

                  201652616162.pngのサムネイル画像

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